1−1 (PK4−3) (日:高原 オ:アロイージ)
PKをロッカールームで待つオシムのかわいさにやられた(笑)
正直、PKになった瞬間、「延長後半に相手のGKのナイスセービングもあり、のせてしまったか…」「たいていPKは試合内容の悪いほうが勝つから…」という不安があったが、川口の活躍で見事に勝利。PKでの、しかもここぞというときの川口はすごい。世界一だ。
オーストラリアは予想通りつまらないサッカー。予選から今回のオーストラリアはでかくて強いだけ。90分パワープレーをすれば優勝できたかもしれないけれど、普通にサッカーしたらアジアでは(でも?)勝てない。オマーンにも最後にパワープレーで追いついただけだし。
今回も日本の全選手が気迫溢れるハードワークで、危なげなく試合を支配した。ただ、試合を支配している割には、安全第一なボール回しで仕掛けが少なすぎる。あれじゃーオーストラリアのようにでかくて強いのチームはなかなか崩せない。もっとドリブルでガンガンしかけなければダメだろう。まぁ、コーナーやセットプレー以外ではまったくやられる気がしなかったようにそのハードワークが攻撃面の消極性を補うほど、ものすごくよかったのも事実だが。
試合を安定して進められる、ボールを回せるという点では今のメンバーは完璧。ただ、どこでリスクを犯すか、ベトナム相手にやったことをこれからは骨のある相手にもしていけなければ勝ち進めない。
興奮はしたし、盛り上がったけど、かなり物足りない試合だった。リスクマネージメントはこういう大きな大会では大切だし、仕方ないけど、こんなレベルの相手、しかも10人になった相手ならもっとワクワクさせてほしかった。
ただ負けてはいけない試合で、でかい相手にしっかり結果を出せたのは立派。これであと2試合も経験できる。実はここが一番大切かもしれない。
高原のシュートはワールドクラスだった。いや、あれ以上はないほど完璧だった。
ラベル:アジアカップ2007